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フリーのデータが必要なんや!

結局、数値地図をなんかに変換して配布するのは有料ならよくて無料だとだめなのか?そんな国民にやさしくないシステムなんだろうか。これが産業の活性化のための政策ということなのか(おおげさ)?

みんなが使えるデータの必要性

あれは去年の9月のことだった(今は2001年なので2000年9月の話)。てくてくGISの中の「GISとは?」、「FAQ:投影法を極める」が書き終わって、そろそろソフトの具体的な操作を説明するページがほしいなぁと思っていた。

講習会の資料は公開しているけど、あれはあくまでも相手を目の前に説明することを前提としている。よって、本筋から外れた、ちょっとした裏技や注意事項というのは、口で説明していることが多い。資料に全部書いてあると、聞く側としては安心してしまい説明を聞かない場合もあるので、意識的に口頭で説明する部分を残していることもある。

講習会資料は口頭で説明をしなければ不充分な内容だと思う。それで、口での説明がなくても演習が可能な、オンライントレーニングのページが作りたいなぁと思っていた。

通常、講習会を依頼されると、まずどんなデータを使うかを考える。依頼元が持っているデータで講習会をやってほしい、という場合もあるし、全てお任せします、という場合もある。しかし、今回の場合は講習会を受ける側が持っているデータなんて想定できない。無限の人が見る可能性があるWeb上で、全ての人が共通して持っているGISデータなんて絶対にないだろう。

とするとあと考えられるのは、同じデータを作ってもらうか、どこかで配布しているフリーのデータをダウンロードしてもらうか、売られているデータを買ってもらうか、こちらから配布するかだ。

迷走するデータの準備

演習用のデータを作ってもらう、というのは、データの入力の演習という意味でも非常によい方法だ。で、時は10月。数値地図フェアで設置されていた地理院の相談コーナーを偶然発見し、そこで相談してみた。「数値地図2500の町丁目界のデータから図郭線を消去し、GIF画像を作ってWebからダウンロードさせてもいいですか?デジタイズの演習の背景図として使いたいんです」と聞いてみた。

私の読みでは、画像になってれば、座標値の情報は落ちてるわけだから、らくらくオッケーだろうと思っていた。ふふふーん♪ま、申請書出せば大丈夫だろうなぁと思っていたのだ。

いきなりそんなこと聞かれた地理院の方もびっくりだっただろう。そんな変なこと聞く人、そうはいないんじゃないかな?

そして世の中そんなに甘くはなかった。残念ながらこれはNGだったのだ。くすん。

この辺りから、演習用データの準備は迷走し始める。

むーん。じゃフリーのデータをダウンロードしてもらうか???昨年の9月の時点では国土数値情報はまだ公開されてなかったし、地球地図とかも考えたんだけど、私のページの演習やるために英語と格闘してもらうっつーのもなんか違うよなぁ。

その他でも、日本語の属性を持ったGIS用データがフリーで配布されている、というオープンなサイトは発見することができなかった。しかも、ArcViewの演習ページが作りたいわけだから、せめて.e00、できればシェープが欲しいところだ。むーん。

むーん。じゃ、買ってもらうかぁ???でも、わざわざ私のページの演習をやりたいがために、お金がかかるのも何か違うよなぁ。私が閲覧者の立場なら、個人でお金を払ってデータを買おうとは絶対に思わないもんなぁ。しかも自分とはなんも関係のない地域のデータだったらぜぇ〜ったい買わないぞ。そんなサイトこっちから願い下げよぉ、と強気に出てしまうだろう。ま、全ての人が私ほどケチかどうかは別として、データを買うとなったら、演習に対しての敷居が高くなるのは確かだろう。むーん。

数値地図は無理だよね。。。

むーん。どーしたらいいんだ〜!というわけで、何らかのデータをこちらから配布したい、と思うようになった。でも自分が作ったデータがあるわけではないし、他で作ったデータをシェープに変換して配るのは制限が生まれるだろう。いろんな地方の人が私のページを見る可能性があるわけだから、その人たちが「自分の住んでいる地域でも同じ解析がしてみたい!」と思ったときに、入手が困難だったりするデータだと魅力半減だ。

私の演習ページでは特定の地域を対象にするにしても、できるだけ広い地域で同じフォーマットのデータがあるといいんだけどなぁ。。。数値地図かなぁ〜。でもこれをシェープに変換して配るのは、だめなんだろうなぁ。。。やっぱだめだよなぁ。。。

んじゃあ、大変だけど、地形図を使って自分でデジタイズしたデータをシェープ形式で配布するか〜?これは大丈夫なのかな?ということで、数値地図フェアで地理院の方から教えていただいたメールアドレスに問い合わせてみた。 幸いにも数値地図フェアで対応していただいた方と同じ方が対応してくれて、こちらの意図もわかっていだたいていたようで、晴れて「OKであろう」との返事をいただいた。で、「地形図を利用してデジタルデータを作って配布します」という内容の申請書を出すことになった。

市販の地図データってさ。。。

これでやっとなんとかなる、るるるーん、としていたのだが、ふと気がついた。デジタル地図を買うと「この地図は(中略)数値地図2500をつかってます」という記述があるではないか。これは、数値地図をそのデジタル地図のフォーマットに変換してデータを配布してる、ということではないんだろうか?

そういえば、最近いろんな会社から数値地図をベースに他フォーマットに変換したデータを売っている。いちいちお客さんに申請書を書いてもらっている場合もあるとは思うが、その辺のコンピュータショップに行けば売っている地図ソフトを買うときに、地理院に申請書を書かないと使えない、なんて話は聞いたことない。

結局、数値地図をなんかに変換して配布するのは有料ならよくて無料だとだめなのか?そんな国民にやさしくないシステムなんだろうか。これが産業の活性化のための政策ということなのか(おおげさ)?これは再度聞いてみるしかない。

当たり前?それともラッキー?

「数値地図2500をArcViewというソフトウエアのネーティブフォーマット(つまりシェープ)に変換して配布しても大丈夫でしょうか?Webで不特定多数に配布したいんですけど。」

そして答えはなんとOK。大丈夫だったのだ。なーんと。一人で勝手にだめに違いないって思い込んでて、馬鹿みたい。今までやる人がいなかったから、シェープで数値地図を変換したものをフリーで配布してなかっただけなのだ。そりゃそんな物好きそうはいないと思うけど。

もちろん、私がそういう物好きである以上に、ラッキーだった面もある。国が持っているデジタル地図データを公開しようという流れがあったからこそ、認められたのかもしれない。

で、結末は皆さんご存知の通り、てくてくArcView内にデータセンターをオープンさせることができた。これでもう未来永劫まで演習用データに悩むことはない。誰にでも配布可能なデータができたのだから。

そして、私の目の前には6月末には終わらせたかったオンライントレーニング用の資料の作成作業が、残っている。早く作ろう。。。早くしないと、ソフトがバージョンアップしてしまう。。。

最後になりましたけど、根気強く対応してくださった地理院の方、ありがとうございました。最近になって測量成果の複製・使用承認、デジタルで配布する場合の解説が出ていて少し心を痛めております。もしかしてすごく対応が面倒な承認申請だったのでは。。。頑張って演習ページ作ります。

01.07.23更新

 
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